人気ブログランキング | 話題のタグを見る

茅の輪祭(ちのわさい) 

2007/6月30日(土)曇り
近所の神社の”茅の輪祭”というものに生まれて初めて参加。
20年近くも、諸中行っている神社なのにこのようなお祭りがあった事をまったく知らなかった。
6月は一年の半分が終わる月だ。
その半年の間に溜まった”穢れ”を祓い清め、過酷な夏を乗り切るという儀式だとか。
細かいことは忘れてしまったけれど、”スサノオ伝説”がベースになっている。

宮司さんの祝詞と、簡単な行法のあと厳粛な面持ちで茅で編まれた大きな輪を”水無月の夏越し(なごし)の祓(はらい)する人は千歳(ちとせ)の命 延(の)ぶといふなり”という歌を詠みながら三回くぐる。
くぐり方は8の字型の無限マークにプラス左に一回。

その後、本殿で宮司さんのお話を聞いた。
普段は絶対に避けるほどのたくさんの人出だったが、全員が優しい雰囲気で和気藹々としていたのが素敵だった。
全部で一時間ちょっとの儀式を大変に気持ち良く過ごせた。

宮司さんのお話の中に”穢れとは気が枯れる、清めとは気を蘇らせるということです”というお話があったが、なるほどなあ、と改めて感心した。
宮司さんもおっしゃっていたのだが言葉には力がある。
”言霊(ことだま)”というように言葉には霊が宿っている。

普段、なにげなく使っている言葉に気を向けてみると、実にいろんなことが見えてくる。
”有り難う”は”難が有り”と書くが、どうして”難”が”有る”ことが”ありがとう”なの?とちょっと不思議。試練を乗り越えることによって強くなれるから、な〜んて優等生的だね。
”薬”は、”草冠”に”楽”と書く。確かに植物、野菜や果物やほかの植物もとても体に良いし、美味しいし、楽しんで食べればだれがなんと言おうがゼッタイ”薬”だ。
ちょっとイメージを広げて、大きな木があり、いっぱい花が咲いている気持ちの良い場所でニコニコ楽しく過ごすことは、これもまた”薬”だな。
”明るい”は”日”と”月”。
”晴れる”は”日”に”青”。

そんなことを思いつつ帰宅。
食事ーこの言葉も”人に良い事”と書くね。エネルギーそのものジャン!ーのあと、ふと両親に電話をかけたくなり、2年半振りで明日訪ねるという約束をしている自分がいた。
電話を切り際に自然に”有り難う”と言っている自分。両親に対する何年来もの頑なさが、知らない間に氷解していた。

ひょっとして”茅の輪祭”は、私にとっては”血の和祭”だったのかしら・・・。
by miracleoracle | 2007-07-12 09:59 | 日記
<< 2007年8月 星座別カルチャー占い 前世占い クマさんの場合 >>