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臨死体験その1

”死”は物心ついたときからの私のテーマです。

以前、このブログにも書きましたが、祖母にうるさく訪ねて嫌がられた子供時代がありました。親に聞いてもイマイチ明確な答えは得られず、4、5歳児用の”死”に関する本などは当時なくー今もかな?ーひとりで悶々としていました。

”死ぬ”とはいったいぜんたい、どういう事なのか?
それを考え出すと今度は、
”では生きているー子供ですから生きているではなく”息をしている”なのですがーということはいったいぜんたいなにがどうなって自分を動かし、なぜ”自分”なのか?どうして、あの人やこの人ではなく”自分”なのか?”

うう〜〜〜〜っ!!!
考えれば考えるほど気持ちが悪くなり、吐きそうになり、吐いていました。

ヘンな子供だったのか、逆に子供はみんなこんなことを考えていたのか、そのあたりのことは同年代の子供とほとんど話し合ったことはないのでよく解らんのですが、一度だけ小学校くらいのときに2、3歳上の近所の女の子に、拙くもなんとか思いを伝えようとしたことがあります。が、まったく意志の疎通が出来ずに諦めました。以来、誰ともそんな話をすることもなく、ひとりで考え込んでは気分が悪くなり、それを払拭すべく漫画本を読んだり、絵を描いたり、踊ったり、子供ながらに気分転換をはかってなんとか安定性を保つように努めて来ました。

幸い、小学校の間は勉強、遊び、中学ではセンセイや友人たちからのイジメなど諸々の諸事情が重なり、比較的、”それ”について思い悩むことはなかったので、これはこれで良かったのか、悪かったのか、とにかくは冬眠期でした。

人生最高のうっとおしい中学生活をなんとか終えて、高校時代は大好きな絵を朝から晩まで描けるというとんでもなく楽しい学校に入ったおかげで(なんと天下の公立高校です)この世の春を堪能させて頂けました。
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で、大人になって、再び”哲学”し始め、またもや”死”とはなんぞや?という一旦は消えたはずの消し炭に残っていたのか、疑問の火種がチョロチョロと・・・。
あーでもない、こーでもない・・・。
そのうち、だんだんと頭と体がおかしくなり、今を去る事20年前の真夏の在る夜のこと。その日は昼間から体調が優れず、めったに飲まない頭痛薬が効いたのか、なんだか体がふたつあるようなないような、妙な感覚に襲われていました。

そんなままに眠りについての真夜中、寝苦しくて目が醒め、寝返りを打とうかな、と思うや否や、やややや、やっ!!
言葉にすればまるでスキューバーダイビングのときにつけるゴムのつなぎを脱ぐような感覚が!!そんな衣装は身につけたことはなかったのですが、パートナーがスキューバーダイビングをしていて、傍らでその脱着を見ていたので、まさにそんな窮屈な感じがピッタリだったのですよ。

グググググ〜〜〜ッ!という感覚で、やがてスポンッ!と楽になると、
ヤヤヤヤヤ、ヤッ!なんか、オカシイ、なんか変・・・・・。
今度は蚊帳の中にいるようにまわりがやけにボヤけて見えます。
これって、なんなのさ〜〜っ、とふと目線を下に落とすと、アワワワワワ〜〜。
なんとワタシのような”物体”が!!!!!!!

怖いよ〜〜〜っ、っ、っ〜〜〜。
思わず叫んだ気持ちになると、あれれれ、れっ!
もとに戻っておりました。

夢のようで、夢でない、それはなにかと、訪ねたら。。。。。。
ナンだったんだろう、今のはいったい、なんなのか???
持って生まれた好奇心と疑問をとことん究明したいという気持ちがフツフツと。
で、再度、そのときの感じを思いだそうとするや、またもやグググのグ〜〜〜っ!!さっきと同じ状況で、しっかり外に出ていました。
今回は望んだことなので、慌てず騒がず、とにかくしっかりと見ようと思い、状況を観察することに。

チェックのパジュアマを着たワタシが仰向けに寝ております。
それを蚊帳のようなヴェールを通して見ています。
ワタシの意識はまるで半透明の黒っぽい風船の中にあります。
目を凝らして、よ〜く見ると首の後ろあたりからホースのようなグレーっぽいコードが風船の口と首を結んでおります。

ウワッ、ウワッ、ウワッと思いながら見続けていると、風船がフワフワと天井のほうに上がっていきます。吊ってある電気の傘にぶつかります。
そのとき、これってひょっとしてこのままで、突き抜けられるのか知らん?と思うと、即座に外に出ていました。
当時、広い庭のある家に住んでいたのですが、ちょうど家の全体が見渡せる杉の木のあたりを漂っています。平屋建ての一軒家の屋根全体が、やはり紗がかかったようにボンヤリと見えます。

”いやあ〜〜、気持ちええなあ〜〜”と、さっきまでの恐怖感は跡形もなく、ひたすら漂う気持ち良さにウットリしていると、左側にやけに白い光が近づいてきます。
その光はとてもとても気持ち良さげで、行きたいな〜〜、暖かそうやなあ〜〜と思わずにはいられません。しかし、反面、いやいや、あっちはまだ行ったらあかん、
という気持ちが行ったり、来たり。
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悩みつつも、行っては行けない、ならばどこか他に行こうかな?と思う間もなくトンネルを〜〜、ではないですが、気がつくと今度はなんだか昔の田舎の農家の土壁みたいなところを漂っていました。

日本髪を結い灰色の着物を着たオバさんが、火吹き竹を使ってかまどで火の調子を見ながら、なにかを煮ています。あの人はだれ?これっていつの時代やのん?いったいここはどこなん?しかし、なんで土壁を通してその様子が見えるのか不思議やなあ、などとまるで観光客のように見いっているうちに、突然不安感が襲ってきました。ワオッ!こんなところにいたら帰られへんようになるかも知れん!!
はよ、帰らな!!!

帰りたいっ!と思った途端に、次はなんだかワケの解らないうっそうとした薮の中にある奇妙な祠のような、あばらやのような不思議な家の中に。
家のようであるけれども、なぜか穴が開いていて、そこからこれまた水木しげるの漫画に出てきそうな妙な生き物がせわしなく出入りをしているのです。
ワタシのことにはまったく気付いていません。
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しばらくその様子を見ていたのですが、ヤヤッ!ワタシはまた道草を食っている、と反省し、そうだ!家に帰らねば、と思うやすぐに今度はちゃんと家の杉の木のてっぺんあたりに帰っておりました。おお、良かった。なんとか帰れた。
見るともなく空を見上げると、雲行きが怪しい。雨が降りそうな感じです。
”雨に濡れたら、どうなるんやろ?溶けてしまうのか?えっ。困るやん!もとの体に帰りたい!”と思った途端に体の中に戻っていました。

今までの出来事はいったいぜんたい、なんだったんだろう?
あまりにリアルな感覚に、仰向けのまま呆然としていると、隣の布団で寝ていたパートナーがゴソゴソと起き出し、”雨が降ってきた〜、窓しめな、あかん”と寝ぼけた声でひとりごとを言いながら、我々の頭側の窓の戸を閉めたのです。

やっぱり、夢やない!やっぱり、あれはホンマやったんや!!
しかし、これって、いったい!!
ウダウダと考えているうちに眠ってしまい、やがて目覚めれば、そこにはいつもの朝の光が。

朝、起きて開口一番。
パートナーに昨夜の出来事を微に入り、細にわたり話すも
”さあ、解れへんなあ。自分が体験したんやないからなあ。そんなこともあるかもなあ”と、実に頼りない返事しかしてくれない。
まあ、確かに、体験した神秘主義者の本人がワカランのだから、不可知論者のこの人に解る訳もなし。
調べるにも今と違ってネットなどなく、情報はとにもかくにも本からということでスワッ!本屋に直行。
それらしき本はないかと調べたのですが、当時はそれ系の話と言えば”中岡俊也さん”くらいしか見当たらず、仕方なく諦めたのですが、機会があれば人に話したり、本屋を覗いたりの毎日でした。

この続きは、また近々。
by miracleoracle | 2008-04-08 12:19 | 私の神秘体験
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